鬱蒼とした針葉樹林に囲まれた新羅時代創建の寺院
太白（テペク）山脈の内側、内雪岳に位置する百潭寺（ペクタムサ）は新羅時代の647年第28代真徳女王の時代に創建されたとされています。当初は寺のあった寒渓里の名に因み寒渓寺（ハンゲサ）と呼ばれていました。その後690年に起こった火災で焼失、719年に再建されましたが、その後も焼失や再建を繰り返しました。そして6回目の焼失の翌年の1456年に寺の名称を「百潭寺」と定めました。そして1775年以降殿閣などが整備され寺院を形成して行きました。朝鮮戦争の際に全ての殿閣が焼失し、現在の建物は1757年に再建されたものになります。極楽宝殿には百潭寺の主仏として奉られている木彫りの阿弥陀仏像があり、1748年に作られたものとされ宝物に指定されています。

		百潭寺は、朝鮮時代の詩人.僧侶であり独立運動家でもあった韓龍雲（ハン.ヨンウン）が1926年に発表した「あなた（二ム）の沈黙」を執筆した寺としても知られています。朝鮮文学を代表する詩集として知られる「あなた（二ム）の沈黙」は非暴力による独立運動に大きな影響を与えたともされています。韓龍雲は創氏改名反対運動など祖国解放を強く訴えたために度々投獄され、祖国解放が叶う前年の1944年に栄養失調で亡くなりました。現在百潭寺の境内には韓龍雲を称える記念館や銅像などがあります。百潭寺は深い山の中にあり、最寄のバス亭から山道を更に3キロほど歩かなければいけないため、百潭寺を訪れる際は動きやすい服装と履きなれた靴をご用意ください。

百潭寺境内

				韓龍雲（ハン・ヨンウン）胸像

♣ 観光地詳細情報

観 光 地 名    :  　百潭寺　／　백담사    【 観光地 情報 】     住        所  江原道(カンウォンド）麟蹄郡（インジェグン）北面（プッミョン）龍垈里（ヨンデリ）690   (ハングル)  강원도 인제군 북면 용대리 690번지   観 覧 時 間  09:00~17:00   入場料  無料   お問い合わせ先  033-462-6690   現地 アクセス  東ソウルバスターミナル から百潭寺（ぺクタムサ）行きバスに乗り、百潭寺で下車。百潭寺から  徒歩で百潭寺チケット売り場へ移動（徒歩約20分）。百潭寺チケット売り場から百潭寺行きマウルバス乗車。  マウルバス下車後徒歩で約40分。        ♣ 注 意 事 項   • 現地の事情により予告なしに変更される場合もございます。あらかじめご了承ください。   • 最終更新日 : 2015.03.09