釜山市やその近郊にプレミアムアウトレットが相次ぎオープンする。「韓国最大」や「観光ランドマーク」などを掲げる大規模店ばかりで、店舗間の競争激化が予想される。


　釜山近郊の慶尚南道金海市長有面にあるロッテ・プレミアム・アウトレット金海店は、延べ面積を従来の2万6886平方メートルから4万5700平方メートルに拡張し、28日にリニューアルオープンする。ロッテ側は同店を「韓国最大規模」とうたっている。


　金海店には以前から出店していた158ブランドに加え、アウトドア用品やヤングファッションなどを扱う147ブランドが新たに加わり、計305ブランドの売り場が並ぶ。5300台を収容できる駐車場と映画館、ミニ動物園、キッズテーマパークなども備えている。


　一方、新世界サイモンは8月末、釜山市機張郡の東釜山観光団地内に釜山プレミアムアウトレットをオープンする予定だ。延べ面積3万3390平方メートルで、現在は仕上げ工事が進められている。アルマーニやコーチをはじめ、男性・女性ファッション、雑貨、生活用品、アウトドア用品などを扱う約180ブランドが出店する予定だ。


　新世界側はアウトレットのオープンを控え、今月14日に釜山展示コンベンションセンター（BEXCO）と機張郡庁で約1200人の従業員を選抜する採用博覧会を開催。6000人余りの応募者が集まった。


　また、ロッテは東釜山観光団地内の10万500平方メートルの用地に新たにプレミアムアウトレットを建設し、2015年にオープンする計画だ。地上3階建てで営業面積は5万3000平方メートルと、完成すれば韓国最大規模となる。これらのプレミアムアウトレットは釜山の西端または東端に位置し、釜山のほか慶尚南道の昌原市・巨済市、蔚山市からの来場も当て込んでいる。