家族みんなで食べられる人気の部隊鍋(ブデチゲ)
プデチゲ発祥地とされているのは、ソウルから電車で1時間ほどの議政府(ウィジョンブ)市で、在韓米軍が駐留する基地の町として知られます。議政府市ではプデチゲの元祖であることをアピールするため、1998年に、専門店の集まる一角を「名物議政府チゲ通り」と指定しました。さらにこの地方ではプデチゲではなく、議政府チゲ、または議政府名物チゲとよび、本格的なプデチゲを食べたいという人がソウルからたくさん訪れています。プデチゲはハムやソーセージといった洋風の食材を入れて煮込んだ鍋料理です。プデは漢字で「部隊」、つまり軍隊のことを表し、チゲは具がたくさん入った汁の少ない鍋料理の総称です。朝鮮戦争直後の物資が乏しい時代に、米軍からのハムやソーセージの缶詰類を入れて鍋を作ったことから、この名前がついたとされています。鍋に入っている食材は、ソーセージやランチョンミート(スパム)が中心で、白菜キムチや長ねぎ、春菊といった野菜も入っています。味つけは、粉とうがらし、にんにく、塩、タデギ(とうがらしペースト)などで少々辛めに仕上げられています。最近は、インスタントラーメンやスライスチーズ、マカロニ、コーンなど、バラエティーに富んだ食材が入ったプデチゲもあり、店によっては様々な食材をトッピングすることもできます。
下準備
◇ハムやソーセージ、豆腐は食べやすい大きさに切っておく
◇えのき(又はしいたけ、しめじ)は石づきを切り落とし、水でよく洗い、水気をきっておく
◇たまねぎ、春菊、ねぎも食べやすい大きさに切っておく
◇キムチ、豚肉も食べやすい大きさに揃えておく
◇餅、インスタントラーメンの麺を準備する
ブデチゲの作り方
◇鍋に油を引き、焦げないように火加減に注意しながらキムチと豚肉を炒める
◇キムチが半透明になるまで炒めたら、水4カップを加え沸騰させる
◇キムチスープが沸騰したら野菜を加え、更にソーセージ、ハム類、豆腐を加えて煮込んでいく。塩などで味を調え、味が薄いようならキムチの汁などを加えていく
◇最後に唐辛子、ラーメンの麺、お餅を加え、麺がにえたら出来上がりです。
まとめ
プデチゲは、韓国料理ではあまり使われないハム(ランチョンミート)やソーセージなど、洋風の食材を用いた鍋料理です。ハムやソーセージが、粉とうがらしや白菜キムチを用いて辛く味つけたスープとよく合い、韓国では若い世代を中心に人気の高い料理です。
鍋の具材を食べ終わって残ったスープに、ごはん、のり、卵などを入れ、おじやとして食べるのが定番です。最近はインスタント麺やチーズを加えるなど様々に工夫され食べられています。
材料
4
人分 材 料
調味料
▷古漬けのキムチ:200g
▷ソーセージ:250g
▷唐辛子粉:大さじ1
▷サラダ油:大さじ3
▷ハム:250g
▷春菊:適量
▷おろしにんにく:大さじ1
▷水:5カップ
▷豆腐:適量
▷えのき:一束
▷青とうがらし:1/2本
▷赤とうがらし:1/2本
▷長ねぎ:1本
▷インスタント麺:1袋