社稷壇(サジッダン)【ソウル観光スポット・ハナビツアー】

社稷壇（サジクダン）
		社稷壇（サジッダン）では、土地と穀物の神に国土の平安と豊作を祈願する祭礼の「社稷大祭(サジクデジェ)」が毎年、秋に行われます。古代から農耕社会であった韓国では宗廟（チョンミョ）と社稷（サジッ）は国の基盤と根本を意味する言葉で、社稷大祭は朝鮮王朝時代においては宗廟大祭とともに謹厳な祭礼として国泰民安を祈願する聖なる行事でした。儒教式の順序に従って迎神礼・初獻礼・亞獻礼・終獻礼・飲福礼・送神礼の順番で行われます。祭礼中は祭礼楽という伝統音楽が演奏され、イルムという舞踊公演や御街行列が再現されます。社稷の「社」は土地の神、「稷」は五穀の神のことであり、その信仰は三国時代から始まったが、高麗時代を経て朝鮮時代になるとその内容はさらに豊かになりました。


まず、神輿行列が再現されます。徳寿宮から出発し、光化門～鐘路1・2・3街～世宗路～光化門～社稷路～社稷壇の正門と行進します。社稷大祭は次の順番で儀式が行われます。１奠弊礼＝初献官（最初の杯を捧げる祭官）が香をたき、弊帛を捧げる。２初献礼＝初献官が最初の杯を捧げ､祝文を読み上げる。３亜献礼＝亜献官（2番目の杯を捧げる祭官）が杯を捧げる。４終献礼＝終献官（3番目の杯を捧げる祭官）が杯を捧げる。５飲福礼＝初献官が代表で祭祀に使われる酒や料理を食べる。６撤辺豆＝大祝が辺（乾いた祭礼用の料理を乗せる竹製の器）と豆（水気のある祭礼用の料理を乗せる器）を片付ける。７望燎礼＝初献官が弊帛と祝文を燃やし、その灰を土の中に埋め祭祀が終了します。

大地と穀物の神様を奉る社稷壇（サジクダン）



この社稷壇(サジッダン）は李氏朝鮮王朝の始祖である李太祖が漢陽(現在のソウル）に都を移した時期に景福宮や宗廟と一緒に建造したもので、土地の神や五穀の神をまつっています。李氏朝鮮王朝の王宮である景福宮（キョンボックン）の西にあり、つまり景福宮を中心に左に先祖を奉る宗廟を、右に五穀豊穣の土地の神をまつる社稷壇を配して国の基礎とした。その当時は年に４回、また干ばつなど重大な出来事が起こった時に大規模な祭祀を国をあげて執り行なっていました。社稷壇の正門は文禄・慶長の役で全焼し、その後再建されたものです。				東洋思想では円形は空を四角は土地を象徴するとされていて四角形の社稷壇もその思想に基づいて作られた。社稷をまつる風習は四世紀ごろ高句麗の時代から始まったとされ、壇を作って祭祀を執り行なう風習は新羅時代８世紀ごろに始まったといわれる。つまり１６００年以上の昔から現在までこの風習が伝わっており、貴重な精神文化遺産となります。

毎年秋に行われる社稷大祭(サジッデジェ)



社稷大祭は毎年９月又は１０月頃に行われる土地と穀物の神を奉る祭祀です。朝鮮時代の王族の末裔、全州李氏によって行われ、重要無形文化財にも指定されています。毎年５月に行われる宗廟祭礼（先祖に対する祭礼）とともに李氏朝鮮時代の重要な祭礼の一つでしたが２０世紀初頭純宗の時代に日本の圧力によって廃止されてしまったこともあり、韓国国内でも忘れ去られてしまいます。				その後１９８８年に復活され重要無形文化財に指定されたこともあり現在では大々的に行われるようになりました。車両の通行を封鎖して大通りを伝統衣装に身を包んだ人々が社稷檀に向かう御駕行列」は李氏朝鮮時代を偲ばせて圧巻です。

♣観光地情報データ

    観光地名    :       社稷壇（サジクダン）   ／ 사직단 　　　　　　　　

【観光地情報】

住        所

ソウル特別市鍾路区（チョンログ）社稷洞（サジクドン） 1-48番地

(ハングル)

서울특별시 종로구 사직동 1-48번지

現地情報
社稷壇：1396年に建てられた祭壇で農業の繁盛を祈願して国家が土地の神様と穀物の神様に祭祀を挙げる場
社稷大祭：毎年１０月社団法人全州李氏大同宗約院の主管で社稷大祭（サジッテチェ）が行われる

現地アクセス地下鉄３号線NO.327景福宮駅（キョンボックン・Gyeongbokkung）で約10分所要。



    ♣ 注意事項

  • 現地の事情により予告なしに変更される場合もございます。あらかじめご了承ください。

• 最終更新日 : 2015.9.25

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